地名ではなく、「伊豆」を冠するものが多い伊豆急行線の駅名たち。駅名を決めた理由について、「伊豆急行株式会社30年史」に記述があったので、まとめます!
伊豆急行線開通は昭和36年12月10日開通
駅名 | 命名の理由 | 備考 |
南伊東 | 固有の地名は「鎌田」であるが、伊東市の大発展を見越して「南伊東」にしたいという住民の要望。また、「鎌田」は東海道線大森と川崎の間に同音異文字の「蒲田」があるため。 | |
川奈 | 地名そのまま | |
富戸 | 地名そのまま | |
城ヶ崎海岸 | 不明 | 昭和47年3月15日新設 |
伊豆高原 | 地名は「八幡野」だが、響きが悪い。行楽地として、別荘地として、伊豆開発の拠点たらしめる意図も含めて名付けられた | 伊豆高原の名は伊豆急行線開発時に名付けられたってことですね! それまで大室山周辺が荒地だったのを伊豆急行が開発して分譲地としたとのこと。然らば、大室山周辺はこの駅ができてから大きく発展したということ?城ヶ崎海岸駅は後からできてるし!鉄道ってすごい! |
伊豆大川 | 東海バスの停留所が大川、国鉄鶴見線にも大川駅があるため、地名の上に伊豆を付けた。 | |
伊豆北川 | 不明(おそらく上記に同じく、ほかの駅名やバス停名と被るから) | 昭和39年10月1日新設 |
伊豆熱川 | 熱川および熱川温泉は東海バスの停留所名で使われていたため | |
片瀬白田 | 地名は「白田」であるが、地元の要望は「片瀬」が強かった。湘南の片瀬と混同を避けて「片瀬白田」に落着 | 駅の場所は白田だが、すぐ近くにある白田川をはさんで反対側が片瀬 |
伊豆稲取 | 「稲取」はバスの停留所と名前が被るため | |
今井浜海岸 | 不明 | 昭和44年3月15日新設 |
河津 | 東海バスの停留所は「河津浜」、「河津温泉」のため、地名の「河津」をそのまま採用 | |
稲梓 | 駅の場所は「落合」であるが、北海道根室本線に落合駅があるため使用できず。地元の旧称である「稲梓」を用いた | 稲梓が旧称ということは、伊豆急行線開通前はあの辺りは稲梓とはあまり呼ばれてなかったのか。。?鉄道の力ってすごい! |
蓮台寺 | 幕末の志士吉田松陰の滞在で親しまれた隣接の大字名を使用 | 大字名:市町村内の区画名称である字(あざ)の一種。基本的には1889年(明治22年)に公布された市制および町村制の施行時に従前の村名・町名を残したもの 蓮台寺駅のある場所は蓮台寺ではないんですね!河内! 蓮台寺は下田高校のある辺りから。 |
伊豆急下田 | 「下田」は東北本線、和歌山線等にあり、「伊豆下田」は東海バス、「下田港」は東海汽船が使用していたため、社名を冠して「伊豆急下田」 |
他と被らないようするなど、駅名って早く決めたもの勝ちなんですね。。。伊豆高原や稲梓など、鉄道の力ってすごいなぁと感じました!
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