2014年に解体されてしまった南豆製氷所。
大正時代から建物変わらず,氷を貯蔵してた場所。
今はほとんど産出されてない伊豆石でできた大正時代の建物がとても貴重。

小学校のときに社会科見学で見に行った記憶がある。何かのときにも中を開放していて見学した記憶がある。

南豆製氷とは

80年以上にわたって下田の漁業を支えた製氷会社。伊豆急下田駅の近く、東急の向かいにあった石造建築の建物である南豆製氷所があった。大正末期の1923年に建造され,建物変わらず2004年まで製氷所として使われていた。

伊豆石を使った市内最大級の建築物で,2007年に国の登録有形文化財に指定された.

保存運動が活発に行われていたが,資金不足により保存は難しく,2014年に解体.

解体後の跡地はNanZ VILLAGEとして頑張っている。
あと、下田南豆製氷所という名前でかき氷屋?をNanZ VILLAGEでやっていたみたいだが,閉店してしまったようだ。

南豆製氷についてもっと詳しく!

2014年の解体時に、下田市教育委員会と南豆製氷所有者が実施した記録保存調査の報告書が図書館に置いてある。そこに書いてあることをまとめてみる。当時の写真とかも含めてみたい場合は、ぜひ下田の図書館に足を運んでみると良いと思います!

南豆製氷所の概要

南豆製氷を使っていた伊豆製氷冷蔵株式会社は大正12年4月に開設された。大正12年発行の「郡制廃止記念賀茂郡有志肖像録 付・賀茂郡勢概要」に、南豆製氷所(旧伊豆製氷冷蔵株式会社下田工場)の完成間近の建物を撮影した写真が掲載されている。そこには、新築工事中に撮影せるものとあり、この頃に建立されたものと思われる。製氷・冷蔵・冷凍機能を備えた製氷工場として建設され、11月以前に上棟されたものとみられる。

製氷関係の建物は全国的にも残っているものは少ない。愛知県の旧大浜製氷会社貯氷庫山口県の旧特牛製氷所を知るのみである(調査者が知っているもの。他にもあるのかもしれない(‘ω’))。いずれも昭和期に建立されたレンガ造りの建物で、製氷機能を持たない貯氷のみの建物である。下田工場は、製氷室と冷蔵・冷凍機能を備えた製氷工場として役目を果たした全国的にも類例の少ない貴重な大正期の遺構である。

近代建築の特色を示す建物として

大正12年頃の写真と比較すると、本建物は背面南側と西側に増築が行われているものの、基本的な構成と全面の意匠はほとんど改変されていない。

建物は2階部分と屋根部分を除いて、ほぼ全面的に伊豆石が使用されている。伊豆石には、安山岩系で灰色の伊豆堅石と、凝灰岩系で淡色の伊豆軟石があり、ここでは縞模様の入った凝灰岩系の伊豆軟石が用いられている。伊豆石は伊豆地方のみで消費されたのではなく、古くは江戸時代初期の江戸城普請をはじめとして東京各地で数多く用いられており、石材の加工産業は漁業とともに下田の代表的な産業であった。ここに使われている石材は、近隣の石切場から算出されたものと考えられ、単体の大きさは8寸✖️8寸✖️2.7尺が基準となっており、丁場における切り出しの規格寸法を知ることも可能である。

建造中の大正12年9月に発生した関東大震災をはじめ、昭和5年の北伊豆地震、昭和19年の東南海地震にも耐え、構造的に安定した建造物としても評価される。

下田工場は製氷室および冷蔵・冷凍庫を備えた我が国の大正期の機械工場として、近代建築の意匠・技術・材料等の特色を明確に示した建物として、歴史的かつ学術的に高い価値を有している。

文化財登録に至る経緯

平成16年2月に停止したのち、建物は下田市商業協同組合の所有となった。市街地活性化を目的として設立された下田TMO株式会社により建物の活用が提言され、南豆製氷場再生プロジェクトとしてNPO団体も参画し、内覧会やワークショップが開催された。
建物を解体して駐車場とする計画がある中、平成17年3月には製氷所の保存と再生を目指した民間団体 南豆製氷応援団が発足。TMPやNPO団体と協力しながら建物を利用した催事や、保存を求める署名活動、基金の設立など活発な保存活動を行った。しかし資金確保が難航し、平成17年6月にはその計画を断念することとなった。

その後、保存を求める声の高まりを受けて、下田市は建物の取得と登録文化財登録も視野においた有効活用検討委員会を庁内に設置。平成17年12月には市長が購入を表明したが、市の財政が極めて厳しい状況であったため、翌年3月に断念することとなった。

平成18年6月に現所有者が保存活動を,支援する形で旧南豆製氷所土地建物を購入し、平成18年8月7日に文化財登録原簿への登録手続きをとることに同意した。

以降、下田市教育委員会は建物の確認を行い、平成18年8月23日付で文化庁長官に登録の手続きをの推薦を行った。平成19年3月の文化審議会の審議、議決を経て、平成19年7が31日に旧南豆製氷所として文化財原簿に登録され、8月13日に官報告示されることとなった。

解体工事

登録有形文化財として告示された後、旧南豆製氷所は所有者から委任を受けた民間団体(南豆製氷応援団)によって管理運営されることになった。

その後、財源等の問題で保存活動が困難となり、登録文化財として維持できないことを下田市に伝えながら、なお活用について検討した。しかし、東日本大震災とその後の防災意識の高まりから、建物の解体撤去を具体的に検討することとなった。協議を重ねた結果、平成24年5月23日付で所有者より登録有形文化財現状変更届出書が提出され、平成25年11月に解体工事計画が定まった。

ネット上に落ちている写真

以下、ググって引っ掛かったリンクたち

いろいろネットをみてると、建物をどうにか残そうと頑張っていた人たちの跡が見えた。昔々のとっても貴重な建物。金がないとどうしようも保存できない。

跡地にあるNanZ Villageには是非とも頑張ってほしい。

(アイキャッチ画像:「画像提供:下田市」の南豆製氷から転載した。「画像提供:下田市」と書けば転載しても良いみたいなので、存分に使いたい所存でございますm(_ _)m)

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